原付で北海道に行った時の話 【スーパーカブ50 北海道ツーリング】 その4 (最後)
続きです。これがラストになります。
今回は積丹半島でゴキゲンになっちゃった話です。
前回まではこちら
目次
10日目 天塩~小樽
正直、この日は記憶が曖昧です。写真も2枚しかないし。
距離にして260㎞ですので金沢~新潟間よりは短いですが、それでも原付でこの距離はなかなかハードでした。
たしかひたすら国道231号線を走っていたはずなのですが、確信が持てません。
次回行くときはこの辺りはじっくり楽しみたいです。
写真の2枚あるうちの1枚はこちら
小樽での夕食です。異常に茄子の天ぷらが食べたくなったので探して入ったお店。天ぷらもかなり美味でしたが左上にあるホタテの刺身もなかなか良かったです。
この日の宿は市街地にあるゲストハウスハーベスト。小樽の観光地からのアクセスもそこそこ良く、清潔で心地の良いゲストハウスでした。
もう一枚の写真は撮影の意図がよくわからない写真でした。何があったんだ・・・
11日目 小樽~積丹半島一周~ニセコ
今回の記事のメイン。というか9日目以降はこの日しかまともに写真を撮っていないです。
今回の旅はとにかく行き当たりばったりで、事前に色々調べていきたい場所を決めて行く、というスタイルではありませんでした。
というのも僕の場合、行きたい場所をあらかじめ決めてしまうとどうしても時間に追われてしまうか、目的地をひとつずつ消化しながら旅行をしているような感覚、ある種の義務感のようなものを感じてしまうのです。
わかりにくい言い方ですが、「ここに行きたい!」ではなくて「ここに行かなくちゃ!」という気分になってきてしまうのです。
なので僕は一人旅の時は一番行きたい場所を数か所だけ決め、そこに至る道中の面白そうな場所に寄るというスタイルです。
まあただ単に無計画なだけだけとも言えるのですが(笑)
話が逸れましたが、今回の2週間近い旅の中で行くと決めていた場所が利尻島、礼文島、そして積丹半島です。
利尻礼文に行きたかったのは前回か前々回でお話したように昔ノシャップで会ったおっさんに勧められたからです。
積丹半島に行きたかったのは、僕が親から積丹の海がどれほど美しいかを何度も聞かされたからです。
ならばぜひ自分の目で確かめてみよう、ということで小樽を出発です。
道中静かできれいな池を見つけたりしました。
国道から外れた道を走り、日本の渚百選というのに選ばれているという島武意海岸に到着。
この低いトンネルを抜けた向こうにあるようです。
トンネルを抜けると目の前がぱっと開け、こんな景色が広がっていました。
アッ、アッ・・・(きれい)
澄海岬の海も非常に綺麗でしたが、この海も全く引けをとならない美しさです。
海岸までかなり高低差がありますが降りてみました。
観光バスの団体さんとちょうど入れ違いで、この隠れ家みたいな静かな海岸をしばらく独り占めできました。
左手に石積みの土台のようなものがありましたが鰊番屋か何かの跡でしょうか?
島武意海岸を満喫した後、今度は神威岬へ向かいます。
序盤でシカの群れと並走して以来の野生動物。気持ちよさそうに寝そべっていました。
さて、いよいよ神威岬です。駐車場から割と距離があるようです。
先端はまだまだ先ですが・・・
きもちいい~~~!!!!!
すげえ、すげえよ神威岬!
とても深みのあるきれいな青色がどこまでも続いています。
脳みそがとろけるぅ~~~~!!!!!!
海底の石のひとつひとつがはっきり見えるほど透き通った青と岩にあたって泡立つ波の白のコントラストはまさに自然の芸術作品です。
どこかの作家が「世界をデザインしたトータルデザイナーがいるなら青い空に白い雲を浮かべることを思いついたそいつは天才だ」と言っていたのを思い出しました。
しばらく絶景を堪能したあと後ろ髪をひかれつつニセコへ向かいます。
途中、神仙沼という場所に寄りました。
森の中に敷設された木道を歩いていくとふいに目の前が開け、湿原が現れました。
こういうロケーション、好きです。
外からは見えないけど森や山の中に広々とした湿原が広がっている感じ。
今年の夏に行った高天原とか、その奥の夢ノ平とかまさにそんな感じでした。
一番大きい池が神仙沼というようです。
ニセコから見た羊蹄山。すっぽりと笠を被っています。今回は登りませんでした。
本日の宿はニセコのオオワシロッジ。ここはそこそこ有名なのではないでしょうか。
ハイシーズンである冬は軒並み満室らしいですがこの時期なのでかなり空いていました。部屋は簡素ですが快適でした。シャワー室はかなり数があったので登山後とかでもよさそうな感じでした。
12日目 ニセコ~洞爺湖~小樽
わけのわからないルートですが洞爺湖、行ってみたかったので行くことにしました。
瀬戸内海みたいです。
せっかくなので洞爺湖を一周することに。
すごく穏やかで静かな湖です。羊蹄山も見えますね。
湖岸にキムンドの滝という滝があるらしいので行ってみました。
増水か何かで歩道が崩壊したため滝は見えませんでした。写真は行けるギリギリの場所ですが、何だか川の中を歩いて行けそうな雰囲気・・・笑
でも何かあったら嫌なので行きませんでした。
そんな感じでうろうろした後、小樽に向かいます。
ちょっと町を観光しました。
帰りも新日本海フェリー。新造船でした。露天風呂があってめちゃくちゃテンションがあがりました。
13日目 新潟~金沢
帰りました。
感想
原付の良いところは法定速度が30㎞/hなので気持ちのいいところを堂々とのんびり走れるところかな、と思いました。
ただ、ゆっくりしか走れないことが辛い時の方が多かったです。
だってどんだけ走っても全然景色が変わらないんだもの。
延々と山の中、原野の中、トンネルの中を走り続けるといかに絶景でも単調過ぎて退屈になってきます。
北海道ツーリングするなら排気量は50㏄以上が良いと思います。ツーリング中、かなりカブは走っていましたがほとんどが110㏄とかの原付二種だったし。
また、ヘルメットには音楽聴けるヘルメット用のスピーカーをつけると良いかもしれないですね。単調な景色も映画のワンシーンみたいになってまた違う楽しさを見つけられるかも。
今回の旅は見たかったものを全部見ることができて大満足でした。
次はぜひバイクで行きたい!!
・・・
読んでくれた方、本当にありがとうございました!