山とバイクと一人旅

脳みそが痺れるような景色が見たい

晩秋の奥獅子吼山に登ってきた!

 

ひと月前、白山に登った時確かに僕はもうすぐ冬がやってくるのだと感じました。

 

mountain999.hatenablog.com

 

しかし12月に入ったというのに冬は訪れる気配がなく、それどころかこの記録的高温です。金沢では23度まで気温が上がりました。初秋の気温だぞそれは。

小春日和と呼ぶにしてはちょっと暖かすぎじゃないですかねぇ?

しかも曇ってたし。

 

気象庁の1か月予報とか3か月予報とか見てると今シーズンの北陸、絶対雪少ないだろうな~と半ば諦めモードに入っています。

 

前置きが長くなってそのまま愚痴になりそうなので本題に移ります。

 

目次

 

本題

 

今日は石川県の低山に登ってみようと思い立ち、アクセス面と楽しさのバランスが取れていそうな奥獅子吼山へ行ってきました。

 

冬になると積雪や凍結のためバイクでは登山口に到達できず、かといって冬山に登る親しい友人や先輩後輩に車持ちが1人もいない(車を持っている先輩がいることにはいるが年の差が割とあるんで誘いにくいんである)ので、公共交通機関で到達可能かどうか、という要素は僕にとってめちゃくちゃ重要なのです。

 

で、この奥獅子吼山の主要な登山口である獅子吼高原のゴンドラ乗り場は駅から3キロ強と徒歩圏内でなかなか良いのです。

 

www.google.co.jp

 

登山開始

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そんなわけで出発です。平日の朝、しかも曇天ということもあってかパーク獅子吼の第三駐車場には車は一台もありませんでした。

 

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登山口へはこのゴンドラ乗り場の下をくぐって向かうようです。登山口に誘導する標識は多いので迷うことはありませんでした。

 

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入山してから少しだけ沢沿いを歩き、すぐに現れる堰堤の前で沢を渡り、沢の左岸側の尾根に取り付きます。

 

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最初は割と急登ですが道がつづら折りになっているのでそこまできつくはないです。

 

杉植と広葉樹が入り組んだ里山らしい感じです。石川に来てからこういう感じの里山にほとんど登っていなかったので何だか楽しいです。

 

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広葉樹の葉はほぼすべて落ち、登山道には落ち葉が敷き詰められています。登山者も僕以外おらず、とても静かです。

 

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月惜峠に到着です。

小屋はボロボロで入り口は封鎖されているようでした。中にはお地蔵さんが祀られているらしいです。

 

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こりゃ間違いなく山頂はガスの中だぞ…

 

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管理している方がいるようです。ありがたいことです。

 

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林道との合流点。ここから登る人が多いらしいですが今日は一台も停まっていません。そもそも林道がもう冬期閉鎖されているのかも。

 

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池塘が登山道沿いに点在しています。ガスが出ていることも相まって良い雰囲気でした。

 

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登山道がぬかるんでいる箇所がかなり多く、石や丸木を配置したり排水溝を掘るなど整備にかなりの労力を割いている跡がみられました。

 

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次第に周辺の木が低くなってきました。わくわくしますね

さて、いよいよ山頂です。

 

ガスガスのピークに登頂

 

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ぱっと目の前が開けました。

このガスの先が山頂です。

 

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登頂~!!

 

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山頂は広々した草地になっています。ここだけピンポイントで木が生えていないのが不思議ですね。

 

ちなみに山頂から南方に走る稜線をグーグルアースとかで見てみると、同じような草地がいくつか点在していることが分かったので、冬期に人のあまり来なさそうな場所で雪上生活技術の訓練をしてみるのも面白そうだと思いました。

 

少し休憩です。

 

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山で飲むコーヒーはうま~い!

 

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慎重に下山

 

眺望も全くないので下山です。

 

同じ道をピストンするのも芸がないので林業試験場に降りるルートで下山することにしましたが…

 

往路で利用した道よりずっと登山者が少ないようでトレースがかなり不明瞭で、さらに積もった落ち葉で道がかなりわかりにくいです。

ピンクリボンがある部分とない部分のムラも激しく、送電線の管理用の道や謎のトレースもいくつかあり、慎重に下山しました。

 

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道がこんな風になっている場所も…

ササの下にしっかりトレースが残っていますが上から見る限りただの藪です。

 

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下山口周辺はさらに色々な道が入り乱れており、少し迷いました。

この看板があるあたりです。

 

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わかりにくいですが左側に向かう道の先に林道が走ってるので下山してくるとそちらに行ってしまうのですが、林業試験場に出るには右に延びる薄いトレースをたどらなくてはなりません。

 

北アルプスの主要な登山道ではよほどの状況でない限り迷いたくても迷えませんがこうした里山はめちゃくちゃ難しいですね。

 

高校の時里山に登ってめちゃくちゃ苦労して読図して歩いたことを思い出しました。

当時は登山の大会でGPSが使用禁止だったこともありコンパスと地図のみで現在地を把握していましたが、今は心置きなくスマホGPSが使えるので現在地を見失うこともほとんどなくなりました。

 

僕は読図能力は体力と同じで定期的に読図をしないとだんだん衰えていくものだと思っているので、たぶん今の僕がGPSを使えない状況に陥ったらちょっとやばいだろうな~と少し危機感を覚えました。

 

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薄ーい虹がかかっていました

 

登山口の林業試験場脇からパーク獅子吼まで戻る道にはいくつも案内標識が立っており、ずいぶん親切だなと感じました。

 

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橋と合体した東屋。鳥の木彫りが可愛いですね。

 

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下山後の記念撮影

 

使った道具の感想とか

 

実は今回、ストック(ポール?)を初めて使用して山に登りました!

 

これまでは「ストックかぁ…別に無くても歩けるわけだし、そういうの使うのは体力とか足腰が不安になる30代とか40代になってからで良いかな~」という考えが頭にあったのと、使わないときめちゃくちゃ邪魔そうに見えるので敬遠していたのですが、先輩が意外と楽だと言っているのを聞いて、物は試しだと買ってみました。

 

買ったのはモンベルアルパインポール。たぶん一番安いやつです。

 

webshop.montbell.jp

 

実際に使ってみて、登りはたまに鬱陶しく感じる一方で何となくバランスがとりやすい気もするし、正直あっても無くても大して変わらんなという感じでした。平坦地ではもはや邪魔なだけなので地面につかずに持って歩きました。

 

しかし、下りではかなり効果があるように思います。不安定になりそうな場所でもちょっとストックをつくだけでかなり安定して歩けているような感じがしました。モンベルのPOPには「推進力とバランス感覚をサポートする」というようなことが書かれていましたが、個人的には専らバランス感覚をサポートしてくれる道具のように感じました。

一本持っておくとビバークの際に使えそうだし、骨折を固定する副木としても使えるし、これは意外と応用の効くギアなのです。

 

雪上歩行でも結構使えるらしいので、これからの季節使う機会はかなりありそう。

 

ちなみに、僕は最近日帰り登山はオスプレーケストレル38のサイドのベルトを絞って使っています。(これ以上小さいまともなザックを持っていないのです)

www.lostarrow.co.jp

こいつには「ストウオンザゴートレッキングアタッチメント」という長ったらしい名前の機構がついていて、それがめちゃくちゃ便利でした。

ストック仕舞いたいなーというときにザックを背負ったまま簡単にザックに固定できるのが無精者の僕にぴったりで最高でした。

 

僕は小屋泊まりを基本しないのでこのザックを登山で適切な容量で使用したことは一度もないのですが(本当に何でこのサイズ買ったんですかねぇ僕)、割と気に入っていて旅行のときはこれをよく使います。

 

 

 

文字数がだいぶ多くなってしまったのでこの辺で。

読んでくださりありがとうございました!