原付で北海道に行ったときの話 【スーパーカブ50 北海道ツーリング】 その2
続きです。
今回は脳みそがじんじん痺れるくらい最高に気持ち良い景色をうまく文章で伝えられたらいいなと思っています。
前回はこちら
目次
5日目 興部~宗谷岬~稚内~利尻島
この日もあまり天気は良くありませんでしたが北の方は少し晴れ間が見えます。
この5日間で初めて青空を拝んだ瞬間でした。
興部をかなり早朝に出発したためどのガソリンスタンドも開いていないのに燃料計の針が「E」の字にかかったときは本当に焦りましたがカブはそれから50㎞ほどガス欠することなく走ってくれました。後で調べたところ、このカブの燃料計はまじでガバガバらしく燃料が4分の1(1リットル)残っている段階でEmptyを指すらしいです。脅かしやがる
なんとか給油したあと、ひたすら238号線を北上します。
晴れてきました。
もううきうきが止まらない。
浜頓別の市街地を抜けたあたりだったでしょうか、道沿いにめちゃくちゃ小さい看板を見つけました。
「エサヌカ線入り口」
とかそんなようなことがそっけなく書いてありました。
気まぐれに行き先を決めてここまで来ていた僕はエサヌカ線とは何かをこの時点では把握していませんでした。僕は2012年発行のマップルを持参していたのですがそれには特に何か面白そうなものがあるとは書いてなかったし。でもまあとりあえず寄ってみようということで脇道に入っていきました。
本当に寄ってよかった。
入ってすぐにこんな感じの電柱もガードレールもないまっすぐな道が続いていてめちゃくちゃテンションが上がりました。
これはすごい!これがエサヌカ線かぁ!寄ってよかった~!!!
なんて感動してたくさん写真を撮って余は満足ぢゃとにんまりして僕は再び走り始めたのですが
ところがどっこい、本番はこれからでした。
しばらく走ると道は森に突き当たってクランク状に曲がっていていたので変な道だなぁと思いながらクランクを抜けたときの感動といったらもう!
僕はいまだこれに勝る景色を見たことがありませんし、このとき以上に感動したことはないと言っても過言ではありません。
少なくとも僕にとってはこの景色は完璧に近い絶景でした。
この道でばしゃばしゃ写真を撮ったあと、終始にやにやしながら終点まで走りました。
こんな天気でこんな道を全身で風を切りながら走り抜けるって、そんなの気持ちいいにきまってるじゃん・・・
この日は朝以外ずっと好天でした。
奥に写っているのが宗谷丘陵です。ここは白い道が有名ですが利尻礼文くらいしか事前に下調べをしていなかったのでスルーしてしまったのはちょっと惜しかったです。
しかし、考え方を変えれば次に来た時の楽しみとしてとっておいたともとれるわけで。
いやぁ~~~~また行かないとね!!!!
そして最北端です。
良い天気なのでサハリンまでくっきり見えました。
サハリンでもロシア人がこっちを見て「ハラショー!今日はニホンがくっきり見えるぞ、ほらご覧よエリザヴェータ!」とか言ってたら良いなぁ。
つぎは6年前に北海道に来たとき、ノシャップ岬で会ったおっさんに「利尻礼文はいいぞ、ぜひ一度行ってみると良い」と言われて以来ずっと行きたかった最北の島へ向かいます。
夕方発利尻島行のフェリーに乗りました。メインが登山なので登山口までのアクセス、早く降りてこれたら島一周ツーリングもできるのでカブも一緒に乗せてきました。
船上から。
屋久島の宮之浦岳と同じように利尻岳も晴天率がとても低いという話ですが見る限りでは雲一つありません。
これは期待できそうです。
この日の宿は北国グランドホテルのコテージ。コテージの方に管理人棟があってそこで受け付けします。前日予約ですごく安く予約できましたがとても広くて豪華でした。あまりに広いのでちょっと寂しいくらいでした笑
6日目 利尻岳&利尻島一周ツーリング
朝の7時くらいに登山開始です。
ルートは一番メジャーな北麓野営場から長官山経由のピストンです。
朝方は放射冷却で冷え込みました。気象庁のデータだとこの日、9月16日の利尻島の本泊の最低気温は8.1度なので利尻岳山頂(1719m)の気温は単純計算で氷点下3度くらいまでいったことになります。9月でこれは寒い。
長官山あたりから。
快晴じゃないっすか・・・!!!
これは胸が高まる!
気さくなお兄さんと写真を撮りあいました。
あとで写真を見返して何でこの頭に巻いたタオルを外さなかったんだろうと少し後悔しました笑
山にいるのに見渡す限り海が見える景色はとても新鮮です。
最北の100名山、登頂です!
まだ10時前ですが南側にはもうガスが湧き始めていました。360度の大パノラマとはいきませんでしたが大満足です。
礼文島が見えます。明日の今頃はあっちにいるんだな~
山頂で軽くごはんを食べてから下山。周囲は快晴なのにもうあんなにガスが湧いています。
予定よりだいぶ早く下山できそうなのでのんびり島一周ツーリングを楽しむことにします。
沓形埼灯台付近から。島のどこにいても利尻富士は凛々しい姿を見せてくれます。
島を一周すると角度ごとに違う表情を見せてくれるので全く飽きませんね。
アザラシがいました。
海の透明度がめちゃくちゃ高くてきれい。
時間がゆっくり流れています。
本日の宿は夕陽館という民宿。北国グランドホテルのコテージが安くなってるのは昨日限定だったみたいなので連泊できなかったです。
夕陽館は結構きれいな民宿。部屋は4人くらい余裕で寝れそうな広さでした。
一人旅で前日予約とかだと余ってるツインとかに格安で泊まれること、よくある気がします。広々使える反面、割と寂しいんですけどね。
この宿はランドリーも風呂もあって登山後には嬉しいですね。
風呂でさっぱりしたあと夕陽を眺めにすぐ近くの夕陽ヶ丘展望台というベタな名前の展望台へ行ってみました。
脳がとろけるぅ~~~~~~
あヒィ~
人の言葉を忘れそうになるほど贅沢な景色。
利尻岳、もしかすると早朝と夕方はガスが出にくいのかもしれない、と思ったり。昨日の夕方も雲一つなかったし。
次回
本当は礼文島での話も書こうと思ったのですが文字数がすごいことになりそうなので今回はこの辺で。
次回は
- 大満喫!晩夏の「花の浮島」
- 台風直撃!礼文島で避難勧告!?
- フェリー欠航で島にカンヅメ!?
読んでいただけると嬉しいです。